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迷える羊
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神奈川県在住の甘いもの大好きな釣り好きです。
何でも試してみないと気が済まないので、散財しながらも楽しんでます。
乗り物には酔い易いものの 2006 年に一級小型船舶免許をGET!
2007年にはマイボート「アグレッサー21」を購入して、冬のメバリング、夏のボートを楽しんでいます。
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2007年05月08日

操船の基本

というわけで、初出船その後です。

家に帰ってから早速操船についていろいろ調べてみると、、、そもそも船釣りとはどういう事かがわかっていなかっただけですね(^^;

まず、操船で重要な事は、風と潮に対してどうやって操船するのか、という事。
船の操作的には大きくは2つに分けられます。
まず一つは、潮と一緒に船を動かして仕掛けが船から見て真下に落ちているようにする方法。
もう一つは海底の同じポイントを狙う方法。

海底の同じポイントを狙う場合、アンカーを下ろせばそこで停止できますね。(厳密には風でアンカーを中心とした円周上を移動してしまいますが…)
そうなれば、あとは単に流れに負けないオモリを使っての釣りとなるわけですが、事が単純なのはアンカーが届く範囲の話。

ちなみにレンタルした YF-21CC のアンカーロープは 70m でした。
実際はその 1/3 ~ 1/2 の深さアンカリングの限界範囲なので、水深 20~30m が限界という事になります。

そう考えると、深い場所で同じポイントを狙うには、風と潮の力を無効化しなければポイント上に止まれないですね。
この問題は突き詰めていくと、結局は風と潮の力をどう活用&無効化するか、という問題になります。

潮に流す場合は、対潮速度を 0 にして潮と同調して船を移動させる事になり、理屈的には風の力だけを無効化させる事で実現できます。
また同じポイントに止まる場合は、対地速度を 0 にして地球に対して船が止まっているようにする事になり、理屈的には風と潮の力を向こうかさせる事で実現できます。

では、どうやって実現するか。
これも理屈的には簡単で、学校で習ったベクトルの演算と同じです。

操船の基本

上図のように「南風+東に動く潮」を考えた場合、これらの力が合わさって、北東方向に紫色のベクトルになります。
これを無効化するには、緑のベクトルの力を加えてあげれば、理論上は海底に対して速度が 0 、つまり、同じポイント上に静止する事ができます。

ですが実際はそう単純ではないのが難しいところのようです。
まず、これを考えるには船の基本的な性質が重要となります。

一番重要な性質は、船は潮よりも風の影響を強く受けるという事。
これは単純に水中の潮によって受ける力よりも、水上に出ていて風から受ける力の方が大きいという事です。

次に、船は横波に弱いという事。
正面から受ける波と違って、横から波を受けると容易に転覆する可能性があるので、基本的には風や波に対して前方向を向いていなければいけません。

また、潮の影響を考えないとすると、船は極端に重心が前に無ければ風を受けて横方向、あるいは横後ろ向きになります。

船の性質は大雑把にはこんな感じです。

これを見てもわかる通り、何もしなければ風で横向いてしまうので、操船しながら正面方向から風を受けるようにしなければいけません。
、、、が、実はこれが恐ろしく難しい。

操船してみてわかったんですが、走るだけならオートマ車並に簡単です。
エンジンをふかすだけ。

でも、潮や海底に対しての目的を持って操船しようとすると、急に難しくなります。
そもそも車のようにブレーキですぐに静止したり、エンジンですぐに加速したりできないので、同じ方向に向かせるだけでも結構大変です。

しかも、釣りをするのが目的なので、操船するのが目的ではありません。
風や潮の影響を打ち消すような操船をするだけで手一杯となっては目的が達成できません。

そこで使われるのがシーアンカー(水中のパラシュートみたいなもの)やスパンカー(いわゆる帆)と呼ばれるもののようです。
シーアンカーは水中パラシュートみたいなもので、船の先端から下ろす事によって船に抵抗を与えます。
スパンカーはよく釣り舟などで装備されている船の後ろについている大きな三角の「帆」で、これも風の力で船に抵抗を与えます。

この 2 つは船に抵抗を与えますが、結果的に風や波に対して船を正面に向ける役割があります。
すると、波を正面から受けるのでまず転覆に強くなります。

そして、風を正面から受けるという事は、そのまま前向きにエンジンを掛けると、、、そう、風を打ち消すベクトル方向にエンジンの力が加わることになります。
実際はそんなに単純ではないようですが、大雑把にはこの「風に船を立てた」状態を基本にして操船していくようです。

ここまで調べた段階で、改めてボートの奥深さに驚かされると同時に、釣り船の船長はすげぇなぁ、、、と。
確かに水の上に浮いた物体なので、風や水の流れにながされるのは当たり前の事。

それを思ったように操作して動かすにはかなりの技術が必要となりそうです。
免許を取ったらボートに乗って釣りな場所で釣りが出来る!、、、と安易に思っていましたが、実は免許を取ってボートに乗れるようになってからが本当のスタートなんだと改めて実感しました。


そんなわけで、シーアンカーかスパンカーを使うのがよさそうです。
、、、が、シーアンカーは持って乗船すれば使えますが、スパンカーは船に装備していなければ使えません。

「操船に慣れる」という意味で、ひとまずシーアンカーを使う事にして、まずはシーアンカーを使った流し釣りができるようになろうかと思います。




リバレイ特集 ロックフィッシュ特集

Posted by 迷える羊 at 13:35│Comments(2)操船
この記事へのコメント
記事を読んでいるだけで、わくわくしますね^^
ボートでポイントを見つけられるようになるということは、いろんな面で、かなりのステップアップになりそうですね!
Posted by pepsi-man at 2007年05月08日 19:21
まったくもって自然相手はホントに難しいです。

電気が無かった頃の航海に思いを馳せると、五感から得た自然からの情報だけで大陸を
渡り歩いていたわけで、先人の知恵にビックリさせられます。

GPSも魚探もあって、それでもコレですもの(^^;
Posted by 迷える羊 at 2007年05月09日 19:43
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    コメント(2)