仕掛けの強度

迷える羊

2006年02月08日 11:57

仕掛けの強度に関するお話です。

前から結び目の強度には漠然と興味があって、丸橋英三氏著の「フィッシングノット辞典」を購入して読んだりしていました。(だからと言ってノットが上手いわけではありません(^^;)
(これは結びに対する考えを一変させるような本なので、興味がある方は是非読んでみて下さい)

そんな折、年末に SALT&STREAM 2 月号 を購入して、それの付録の「ザ★ノットDVD」を見て、改めていろいろ思う事がありました。

まずは、ここまで映像で解説してくれると、かなりわかり易かったです(^^;
本では肝心の”感触”がわからないので、どのぐらいの感覚で結んだらいいのかわからなかったのが、バッチリわかりました。

また、何故、ダブルラインなのかも解説してくれていて、かなり勉強になりました。
まさに「百聞は一見にしかず」ですね。

そんなわけで、ラインシステムの解説を納得しながら聞いていたんですが、ふと、考えたのがルアーとの結び目についてです。

仮に、メインラインが 8lb で、リーダーが 16lb とします。
ここで、リーダーとルアーの結び目を 100% ノットで結んでしまうと、ルアーが完全に根掛かりした場合に壊れるのは、メインラインか、ルアーのスナップか、フック、という事になると思います。
最近のフックやスナップは強いので、8lb で壊れる事は無いとすると、切れるのはメインラインとなってしまいます。(あまり詳しくないので本当にそうなるかどうかはわかりませんが、パッと単純に考えてという事です)

釣り人にとっては「パチン!」「あ、しまった~、あのルアー高かったのに・・・」というぐらいの事かもしれません。
でも、実はこれって何気に環境に対して凄く悪いと思いません??
単純に入れ替わり立ち替わり、100人が同じ事をしたら、100個のルアー&リーダーが海中に放置されるわけです。

確かに、前に投げ釣りでルアーを釣った事があるんですが、そのルアーにもリーダーがひらひらとくっついていました。

例えば、これは釣り人がラインシステムとノットの強度をしっかり理解すれば、かなり防げると思います。
でも、これは個人のスキルによるところが大きいので、あまりアテにはできません。

これが、もし、スナップやフックがラインと同じ強度の尺度で製品化されていたらどうでしょうか?
(現状のものでも破壊耐力が kg 表示されているのもありますが、小さい割に強度が高すぎるのが多いです)
自分の仕掛けが万が一根掛かりした時、どういう挙動をするのか、釣り人側がある程度管理できると思いません?

確かに今の状態でも、ラインシステムをしっかりやっている人は管理できていると思いますが、自分も含めてそれが不安な人の方が多いと思います。
そういった不安な人でも、フックが伸びてくれるのがわかっていれば、かなり環境には優しいハズです。
ラインだけでなく、仕掛け全体を管理する、、、「システムコントロール」といったニュアンスでしょうか。。。

超大物が掛かった時、、、と考えると心配ですが、元々、メインラインの強度で捕れる以上の獲物は捕れるはずが無い(4lb で 4lb 以上の魚は釣れるので、4lb のラインで自分のスキルと合わせて総合的に捕れる限界、という事です)ので、心配ないと思います。(たぶん)

ロッドやリールを海に落とす事は殆どありません。(高いですから気をつけ方も違います(^^;)
万が一、落としても、潜った時に拾い易い事は確かです。(もし掃除をするとしたら、、、という事です)

ですが、フックやスナップ、ラインやオモリに関しては、常時海中に放置される危険があるにも関わらず、あまりにも無頓着すぎるような気がします。

ロッドやリールが最先端技術で進化し、素材自体もより強固になりましたが、それが”釣り”という文化の進化であるのかは、今一度、考え直す時期に来ているのかもしれないですね。

いつも自分では気をつけてはいるものの、腕が未熟なので根掛かりやラインブレイクもしばしば。。。
自分で言っておきながら、ホントに耳が痛いです、ハイ。

長い文面を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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